【技術者コラムvol.14】電気主任技術者資格について
第2種/群馬県高崎市/K.M
昔から電気主任技術者資格をとると食いっぱぐれないと言われていました。
昭和48年に第1次オイルショックありました。私が十代後半であった第1次オイルショックの数年前から景気が悪くなり始め、進路に悩みました。進学すべきか就職すべきかと。大学を出ても就職状況はより厳しくなるであろうと悩んでいた頃に電気主任技術者資格を取ると職に困らないと聞き、電気工学を学ぶことにしました。ちなみに昭和58年には第2次オイルショックがあり再び石油が高騰しました。
結局、就職は電気とは直接関係ない会社でしたが、30代の時に第2種電気主任技術者を初心に返り取得しました。
私が育った昭和の時代は第1種電気主任技術者が必要な東京電力や中部電力等大きな電力会社10社程で日本の電気を賄っていました。しかし、平成となり2009年から始まったFIT制度により小規模発電所が各所にでき、第2種電気主任技術者等の需要が高まりました。十代の頃に想像した工場等の電気主任技術者とは異なった活躍の場が広がりました。現在メガソーラー発電所だけでも11,000件程あります。国の政策で今後は風力発電所等が増えていく事は容易に想像できます。
今後、電気主任者制度が大きく変わらない限り、有資格者の需要は高まり続けると個人的に想像しています。十代の頃に聞いた食いっぱぐれの無い資格であることを定年退職する数年前に実感しました。第2種電気主任技術者資格を持っている事を知る複数の知人等から仕事の誘いがあり、職探しをせずに定年前には再就職先が決まりました。
そして、定年後10年が経過した今も資格で働き食べています。