【技術者コラムvol.23】前立腺癌の治療

第2種/群馬県高崎市/K.M

重粒子線治療で前立腺癌を治療すると治療後の生活の質が良い

 

男性の多くは前立腺肥大や前立腺癌になる可能性が高いです。前立腺癌のほとんどは穏やかなで進行が遅く、それ程恐れる必要がないと言われています。しかし、西郷輝彦さんのように前立腺癌で亡くなられた方がいるのも事実です。私の知人も前立腺癌で亡くなりました。

 

前立腺癌の治療方法には、ホルモン治療、外科手術による全摘出、手術支援ロボットのダビンチによる全摘出、放射線治療(サイバーナイフ、電子線治療、陽子線治療、重粒子線治療、RI治療)等があります。この内、一般的な外科手術による全摘出治療と重粒子線治療の治療後比較をします。

①尿漏れ: 尿漏れする(外科手術)   ほぼ尿漏れなし(重粒子線治療)

➁男のシンボル: 短くなる(外科手術)  変化なし(重粒子線治療)

③ED: EDを起こす(外科手術)  ほぼEDを起さない(重粒子線治療)

④再発の割合: ほぼ同じ

⑤術後の入院: 入院必要(外科手術)  入院不要(重粒子線治療)

 

個人的な感想ですが、治療後の生活の質(QOL)に大きな差があり、仕事をしながら治療が出来る重粒子線は助かります。但し、癌が大き過ぎたり、転移してしまった場合には難しいので、医者と良く相談する事が重要です。