【技術者コラムvol.35】電験3種との出会い
第3種/東京都江東区/N.Y
電気主任技術者という資格を知ったのは、ビル管理会社に勤めていた時期であった。
私が配属されていた常駐現場(データセンター)に個人事業主の主任技術者(電気管理技術者)が出入りしていた事をきっかけにこの様な資格や仕事を知った。
初めて停電点検の立ち会いをした際は、点検開始の号令と共に機械が一斉に動きを止め、従業員が居ない夜間に一層深い静寂が訪れ、廊下が非常灯の明かりのみとなり仄暗くも暖色系の優しい光に包まれた幻想的な世界へと姿を変えていた。
見慣れたはずの景色が全く違う顔を見せた事にとても感動したのを今でも鮮明に覚えている。
点検に来た技術者達も活力に溢れた姿がとても眩しかった。
当時はやりたい事が見つかるまでの羽休めとして入社した会社だった事もあり、すぐに電験三種を取得して電気保安の業界へ転職しようと考えた。
それから三年の猛勉強により電験三種を合格、更に三年の紆余曲折を経て保安法人(当社)に入社する事ができた。
現在は入社後2年半となるが、辛かった6年間が報われていると当時の自分に胸を張って伝えたい。