【技術者コラムvol.37】電気主任技術者
第1種/宮崎県延岡市/S.K
電気主任技術者の資格はありがたい。
年齢不問、電気主任技術者を求むというキャッチコピーをよく目にする。
私は会社の定年を迎えたとき、電気主任技術者の資格があったため、すぐに別の会社の電気主任技術者の仕事を得ることができた。
会社定年が65歳だったので、退職後に年金と仕事の両方のお金を受け取ることができた。
年金のみでは生活は苦しい。
これは定年前には実感できないことである。
会社では35歳まで電力の仕事をし、35歳のときに2種試験に合格した。
皮肉なことに、35歳で別の工場の研究職に転勤を命じられた。
しかし、工場には電気主任技術者の資格者がいなかったため、兼務で電気主任技術者も命じられた。この体制は60歳まで25年間続いた。電気の専門職はいたので、電気の現場の仕事はなかったものの、ときどき現場に目を光らせる必要があった。
これではいけないと思い、3種取得者に2種の申請をすすめた。
幸い3名が2種を取得することができた。
後継のA君は昨年定年を迎えたが、定年延長で主任技術者を務めている。
B君、C君も定年が近いが、主任技術者の資格を活かして仕事をしたいと言っている。
定年以降のことは現役のときは実感できないが、若い内に資格を取得しておくことをすすめる。
私は今年喜寿(77歳)を迎えたが、電気主任技術者に30年以上選任されており、今後も体が許す限り続けたい。