【技術者コラムvol.103】いにしえのインフルエンサー

第3種/東京都江東区/N.Y

A「お前最近暗い顔してるよな、なんかあった?」
B「お前こそ、こんな状況なのになんでそんなに能天気でいられるんだよ?」

古来よりインドでは生まれながらに身分や職業が決められるカースト制度が根強く残っている。
青年ABは共に身分の低い者同士であり、側から見ても裕福な生活とは程遠い暮らしをしていた。

A「そりゃ俺には推しという存在がいるからな」
B「自分の事ですら手一杯な身で何をやっているんだか…」
A「百聞は一見にしかずだよ、夜暇してるなら集会に来いよ」
B「そうだなぁ、お前が詐欺に騙されていても寝覚めが悪いし、いっちょ潜入調査に行ってみるか」

その夜、彼らはAの推しが開催している集会へ参加する事となった。

B「お前の推しやべぇな、俺もハマりそうだわ」
A「分かってくれたか同士よ」
B「王子の身分を捨てて俺達に幸せを届ける活動をし始めたとか神かよ」
A「だろ?だから俺も信者の1人として積極的に布教活動(教し活)してるんだよ」
B「まさか善行を積めば自分達みたいな身分の低い生まれでも悟りを開く事が出来るなんて…」
A「それな、衝撃的な事実だよな」
B「俺もこれからはブッダさんから学びつつ、同じ境遇の人達に教し活していこうと思う」
A「そう来なくっちゃ!これで今日からお前もブッダの教えを実践する会、略してブッ教の信者だ!」

紀元前5世紀頃に王子として生まれたブッダは、29歳という若さで出家し35歳で悟りを開いたとされている。
そして約2500年後の現代でも人々に影響を与え続けている有名インフルエンサーとなるのであった。