第1種/宮崎県延岡市/S.M
皆さん、ムササビという動物をご存知だろうか。
リスの仲間で、体長は30cm前後。体にマントのような羽根をもち、空中を遊泳することができる。
森林地帯に生息し、高木に巣を作り、木の実や新芽を食べて樹上で生活する。
40年以上昔のことだが、水力発電所の運用を担当していた。
5~20MWの発電所が7か所に分散していて、それぞれが長距離送電線で結ばれ、合計50MWの発電能力があった。
ダムもあり、豪雨や台風の時期は安全対策などの対応に忙しかった。
しかし、一方、穏やかな満月の夜も怖かった。
前触れもなしに、突然地絡継電器が作動し、送電線が停止する。
犯人はムササビである。
夜行性で、月明かりを頼りに行動し、空中を遊泳中に送電線に触れるのである。
1年に数回被害に会った。
あれから40年が経過しているが、現在はムササビの活動はどうなっているのだろう。
満月を見るとムササビのことを思い出す。
