第1種/宮崎県延岡市/S.M
私が所属していた企業は昭和初期の起業で、九州にありながら発電所および工場の電気は50Hzであった。
従って九州電力から電力を受電することができなかった。
工場の電力は水力および火力発電所からまかなっていた。
50年前になるが、工場の電力が増加したため、大容量のインバータを導入することになった。
私も工事班の一員に選ばれた。
九州電力の電力(60Hz)を受電し、コンバータで直流に変換し、それをインバータにより50Hzの電力に変換するものである。
インバータの容量は20MWであり、形式は他励式であった。
他励式なので、自立運転はできず、他の発電機と並列運転をする必要があった。
インバータはサイリスタ(2,500V、1000A)を10個直列接続されていた。
技術的な課題はスタート時にあった。
直列接続のため素子の電圧が均一にならず、バラツキが出て素子が破壊した。
その対策に1年間を要した。
スタート時のトラブルはあったものの、その後50年はトラブルは発生しなかった。
このような大容量のインバータの国内の事例は少ない。
