【技術者コラムvol.76】山中の太陽光発電所

第2種/群馬県高崎市/K.M

電気も危険であるが、自然もまた危険がいっぱいである。

太陽光発電所内で鹿を頻繁に見かける。自分の立場を忘れて鹿の親子を見て癒されている。特に小鹿はかわいい。最近は狐も見かける。ここの狐はずる賢そうな顔をしている。イノシシはまだ見ていないがフェンス下にイノシシが掘った穴を見かける。動物が多いと動物を媒介として様々な害虫が増える。山ヒル、ツツガムシ、マダニ、ブヨ・・・。熊には会っていないが、一時熊を見かけたとの情報が入り立入禁止となった。そんな発電所内の危険を挙げてみた。

  • 熊との遭遇:熊には会っていないが、鹿の頭蓋骨や肉の付いた足の骨を見かける。熊の恐ろしさは連日テレビで放映されている。
  • 毒蛇:発電所内で蛇を見たことはないが、近くの山でヤマカガシがヒキガエルを飲み込んでいるところ見た。マムシやヤマカガシが居る可能性は高い。ヤマカガシはマムシよりも強い毒をもつ。マムシは毒牙が前にあり、ヤマカガシは奥にある。奥にあるため毒牙で咬まれるのは稀で無毒と思われてきた。ヤマカガシに咬まれた時の血清は少ないので注意が必要。
  • ツツガムシ(ツツガムシ病):名前からは鈴虫の親戚かと勘違いしそうであるが、マダニの仲間である。リケッチアという病原菌を持ち刺されるとほぼ確実に発熱等で発症する。潜伏期間が5日~14日と長いので、風邪と間違え発見が遅れやすい。野山に行った後に発熱したら、その旨を医者に伝えると良い。治療が遅れると死に至る。
  • マダニ:マダニも体内にウイルスや細菌がいて刺されると感染する可能性があり死に至るケースがある。マダニ感染症は直接咬まれなくとも感染した動物から感染するケースがある。2025年4月に三重県の獣医がマダニ感染症に罹った猫の治療をし、感染し亡くなった。捨て猫等には安易に触れない方が無難である。また、マダニが噛みついていたら、自分で取ろうとせずに病院で診てもらう。
  • ブヨ:ブヨは4mm程の小さな吸血するハエの仲間である。小さいので服の隙間から入り刺す。ブヨに刺されても死に至る事はないが、痒みが半年近く続き跡が残る。市販の薬では痒みは治まらない。複数個所刺されたら病院へ行くのが無難である。
  • 山ヒル:山ヒルが増えている。山ヒルの居る草むらで立ち止まるとヒルが寄ってきて靴の中に入り込む。下山し靴を脱ぐと靴下が血で真っ赤になる。また、木の上から狙われることもある。死に至ることはない。

山に入る時は長袖、長ズボン姿で虫よけスプレーも使用し対策すること。

また、太陽光パネルの裏側にスズメバチの巣を見つけたことがあり、スズメバチにも注意が必要である。アナフィラキシーショックで死に至る可能性がある。