第1種/宮崎県延岡市/S.M
2016年9月に完成したN風力発電所の事前準備から工事、運用までを担当した。
立地は宮崎県五ヶ瀬町から諸塚村に渡る大仁田山の標高1,000mから1,200mの稜線上である。
これまで工場の電気設備、水力発電所、火力発電所、太陽光発電所の運用を経験していたが、風力発電所は初体験であった。
風力発電所は事前調査が重要だ。
動物、植物の生態調査、土壌や水などの環境調査、試験用ポールによる風況データの取得などが主である。
人家に関わる問題はない。
工事では大きな問題があった。
部材の運搬である。
ローター(羽根)の直径は80mあり、40mの羽根を運搬する必要があった。
林道を通って運ぶため、羽根を立てて、特殊車両を用いて歩くほどの速さで運んだ。
工事で困ったのは地盤が岩場であったので、接地抵抗が高かったことである。
電気抵抗低減剤や接地極の連接で乗り切った。
完成検査では負荷遮断試験で苦労した。
出力は風任せのためフル負荷が簡単には得られないのである。
以上のような苦労を乗り超えて、2,000kWの風車発電機8基、計16,000kWの風力発電所が完成した。
その後、2期工事で2,000kW6基、計12,000kWが追加された。
工事だけではなくメンテナンスも難しい。
検査員がロープを使って80mの高さまで登り、羽根に傷がないかを調べるのである。
冬場になると、積雪が1mに達し、風車に近づくことができない。
風力発電のメリットは夜間でも風さえあれば発電できることである。
(※固有名詞の記載を一部、加筆修正しました)
