1種不合格/鹿児島県鹿児島市/T.A
ユーザー車検(1)
現代は車社会である。特に私のような田舎に住んでいるものにとっては必需品である。
ここで問題になるのが車検である。最低2、3日の預かりと普通車は10数万、軽自動車でも7万以上は覚悟しなければならない。
車を持って50年近くなり高額な車検費用は必要経費でやむを得ないと考えていたが、15年くらい前にいったい車検とはどのような点検をするのかと思い軽自動車をA社に依頼しずっと立ち会うことにした。担当者は迷惑そうにして点検を始めたが30分位点検後車から離れ別な仕事を始めた。3時間ぐらいして復帰し見積にない部品の交換を「交換しないと車検に通りません」と告げた。伝家の宝刀をかざされた私はしぶしぶ承諾した。
結局見積もりより数千円位高い請求となった。ここで知ったのは30分程度で済む点検を時間調整していることだった。2年点検項目は56項目あり内容をみるとエンジンを分解しないと判らないような項目もある。当初私はこの項目実施のため長い時間と高額な費用がかかるものと思っていた。しかし一方では1時間や1日車検を宣伝する店もあり調査を始めた。
ユーザー車検(2)
エンジン分解が必要と思われるような点検について長い付き合いのディーラーの整備士に確認すると「行っていないがエンジンの調子がよければ点検した事になる」との回答であった。
国の車検場が近くにある為現場に行き説明を受けユーザー車検ラインを見学すると検査項目は 1)各ランプが正しく点灯する事、2)スピードメーターが概ね正確なこと(時速40kmで試験)、3)各ブレーキが効くこと、3)車がまっすぐ進むこと(サイドスリップ)、4)ヘッドライト角度が適切であること、5)排気ガス濃度が基準以下であること、6)足回りゴム部品が破れていないこと、7)足回りボルトの緩みがない事、8)ワイパーで正しくガラスが拭ける事 であり検査に要する時間は約20分費用は軽自動車で26,000円位、2000cc普通車で68,000円位である。
「車検」は「車検整備」で点検と整備を行うものと思っていたが検査場にいくと「車検」は重量税と自賠責費用を払い現時点での必要最低限の基準をみたしておれば「合格」である。「整備」は主にブレーキ廻りが正常に動作しエンジンが調子よく動くよう注意し異常があれば修理することでありこの両者は全く別の物である。
ユーザー車検(3)
日本の車は優秀であり新車3年や5年目の「ユーザー車検」はほぼ確実に合格する。現在私が持つ軽自動車は今年丸23年、普通車は丸26年経過しているが前回車検ではいずれも問題なく1発で合格した。従って車検費用は全く気にならない。
「整備」はブレーキ消耗品として「ブレーキパット」「ブレーキシュー」を確認する必要がある。タイヤを外せばパット残量は簡単に確認でき、一般的な走行であれば10年近くは交換の必要はない。交換はユーチューブを参考にすれば簡単にできる。
私の場合は検査予約日の1週間前位に各ランプの点検と足回りのゴム破れ点検を行いゴム破れの場合修理工場に交換依頼する。少量のオイル漏れがあった場合検査前日によく拭いておけば問題ない。
それでもやはり検査当日は緊張する。予め車検場近くにある「テスター屋」さんに2000円位払い予備車検すれば間違いない。整備工場やディーラーでの車検費用が高くなる原因は点検や手続きにかかる人件費であるが実態をみると余りに高額に感じる。もう一つが「安全」を大義名分に消耗品を大幅に早めて交換する過剰整備である。点検は少し。専門的であり相手にとっては赤子の手をひねる感覚で交渉ができるため結局先方のいいなりになりやすい。しかし主にブレーキ関係を勉強すれば簡単でこれはユーチューブ等で学習できる。電気工学に比べ格段に易しい。ディーラーは車検合格基準を定めているようで早期の部品交換しないと合格させてくれないが、ユーザー車検はその時点で最低基準を満たせば合格となる。これをやると車検は全く金のかからない単なる納税行事となり経済的な心配は無くなる。安全性の不安があればディーラーに依頼すればよいが、車は最低限ブレーキが確実に効けば不安はない。試しに1度ユーザー車検に挑戦してはどうだろうか。なお、自分の車を整備する場合は整備士の資格は不要である。
