第3種/東京都江東区/N.Y
ふと気がつくと最近寝覚めが良い。
日の出が早くなり気温が上がったためだろう。
春の訪れである。
暖かい日差しの中に、特有の涼しく力強い風が吹く。
それに負けじと緑も逞しく芽吹いてくる。
人の世でもこの時期は、新たな世界に飛び込んだ初々しい姿の学生や新社会人を見かける。
心機一転、彼らは未知への挑戦をしてゆく。
これらは全て春の風物詩だ。
寒さを耐え凌ぎ、エネルギーを溜める時期を冬と呼ぶならば、溜まったエネルギーに火をつけて、やる気を爆発させてくれる時期を春と呼ぶ。
自然界では気温が、人間界では自身の置かれた立場が、総称すると環境の変化こそがエネルギーの起爆剤となる。
何事も冬がなくして春はない。
春を集めるのは冬なのだ。
恋や仕事が上手くいかずとも、それは春を迎える準備でしかないのだ。
些細な変化が見えたとき、きっと春の足音は聞こえている。
