【技術者コラムvol.57】漢字の魅力

第2種/埼玉県さいたま市/A.T

漢字能力検定が盛んであり、受験会場は日本だけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパにも及んでいる。

漢字の数は5万あると言われている。

そもそも漢字発祥の地は中国である。

それを補う意味で日本独自で創られた漢字を国字という。

漢字の世界は奥深い。文字自体に意味が込められているからである。

それは他の外国語と性質を異にしている。

外国語はアルファベットの組み合わせで構成されているため、

文字一字一字に意味はない。いわゆる表音文字である。

これに対して漢字は意味の込められた表意文字である。

これは同じ文章を日本語と英語で書いてみて、ページ数を比べてみると日本語の文章の枚数が少ないことにより、歴然とわかる。

また、漢字は意味で記憶することが可能である。

したがって忘れたら、その意味からある程度推測することができる。

私は以前から漢字に興味を持っており、しばらくの間その魅力に取りつかれたように学習した時期がある。

漢字能力検定2級に1回で、準1級に4回目で合格し、1級に挑戦し始めた。

ところが、1級の対象となる字数は6,000字あり、併せて難字、難読語、当て字、動物名、植物名、旧字体あり、これを追求していくと、恐い世界へ突入していくような気がした。

なぜかというと、通常使われる漢字と画数がちょっと違う字があって意味が違っていたり、日常生活で使う漢字を書くとき、これでよかったのかという戸惑いを感じたりして、頭が混乱したからである。

そして、思うにはこの情報化時代において記憶すべきことは限りなくあり、1級レベルをマスターすることは人間の脳のキャパシティを遥かに超える気がした。

しかし、漢字学習をかなり極めた過程で、新しい発見と刺激があった。

古典文学に出てくるような難解な漢字も読み書きできるようになり、自己のボキャブラリーが増え、文章表現力が豊かになったように思う。

そして、漢字という独特の素晴らしい言語媒体を持つ日本文化に改めて感動した。