【技術者コラムvol.77】不思議なめぐり逢い

第2種/埼玉県さいたま市/A.T

私は2年前からK社に属することになった。友人の紹介であった。

電験2種を所持していればよいとのことであった。私は20歳代のときに資格を取得してあったので、条件的には適合していた。しかし、この仕事は特高分野であり、高圧の経験はあったが、特高の経験は浅かったので不安はあった。

友人の強い勧めでこの職に就いた。

現場はメガソーラーと聞かされた。

現場の最寄駅でK社のY氏と出逢った。まだ若い青年である。

 

Y氏は北海道の出身で、以前は別な職に就いていたそうだが、異分野の電気を志したそうである。

その過程で、私が著した本(イラストでわかる電気管理技術者100の知恵)で勉強したそうである。初心者向けの本であったから、入りやすかったようである。つまり、Y氏は出逢う前から私のことを知っていたことになる。

というわけで、某駅で逢ったのが初対面であった。Y氏は私のことを最初T先生と呼んでいたが、特高のメガソーラーの先生ではないので、普通のさんづけで呼んでもらうようお願いした。

私は高齢で自動車の運転はおぼつかないので、運転はK氏にお願いした。そしてレンタカーを借りて現場に向かうのが日常となった。車中では諸々の話をした。私とY氏は親子ほどの年齢の差があるが、フィーリングはぴったり合うのである。現場では、データを収集したり、異状がないかなど話し合ったりしている。

 

私は、若者と会話するのが好きである。Y氏が私に話を合わせてくれているのかもしれないが、車中での会話は楽しいひと時である。

このように遠く離れていた者同士がメガソーラーの仕事によって、身近に結ばれるようになったのである。

これはまさに不思議なめぐり逢いといっても過言ではないと思う。人生にはこんなこともあるのである。

Y氏と私は、見えない糸で結ばれていたのかもしれない。