働きながら独学で資格を取得し転職
――入社の経緯と入社後の印象を教えてください。
大学は理系を専攻していましたが、就職先はいわゆる文系でした。どうにか理系の仕事に就きたいという思いで、働きながら猛勉強をして電気主任技術者の資格を取得。関東電気サービスに転職して、希望していた地元で電気主任技術者として働いています。入社後の印象としては、想像通り風通しが良くて明るい社風ですね。作業効率を優先してルールを見直すなど、働きやすさも気にかけてもらっています。草刈りなどもなく、電気主任技術者の仕事に特化した環境です。
――独学で電気主任技術者の資格を取るのは大変だったのでは?
帰宅後や休日などはすべて勉強に当て、1年間みっちりやりました。ただ、睡眠時間は削らずに無理のない範囲で。電気の現象というのは本当に難しくて、今もわからないことはたくさんあります。私の場合は趣味を兼ねている部分もあり、さらに知識を深めていきたいと思っています。
経験はゼロでも働きやすい職場
――現在の勤務スタイルを教えてください。
地方の大規模太陽光発電所で専任の電気主任技術者をしています。電気の仕事は初めてだったので、安全に働きながらうまく経験値を積んでいけるかは非常に気になるところでした。幸い私は発電所の建設工事中から携わることができたので、工程会議や教育訓練、工事や試験なども立ち合い、安全管理審査や工場検査などを体験することもできました。他の発電所などもお手伝いさせてもらいながら徐々に慣れてきたという感じです。
太陽光発電は比較的新しい分野なので、実はほとんどの電気主任技術者が未経験。そういう意味では飛び込みやすいですし、着実に経験値を積み重ねていけると感じています。
発電所の保安は各所の連携が大事
――今後の目標やビジョンはありますか?
担当している発電所の工事期間がようやく終了して、少し前に運用期間に入ったところです。これから迎える年次点検や停電を伴う3年次点検などは準備を怠ることなく、その都度しっかり吸収していきたいですね。発電所の管理は電気主任技術者一人でできるものではありません。設置者、設計・調達・施工会社(EPC)、運用や保守点検(O&M)の方々、そして当社の皆さんと協力し合って進めていく必要があるので、スムーズな運用ができるよう連携を図っていきたいです。また、太陽光発電を通して環境問題にも貢献していきたいと考えています。